
細胞外小胞体(エクソソーム)のサイズ・個数濃度測定
細胞外小胞体(EVs:Extracellular Vesicles)とは、細胞が分泌する おおよそ50nm~1,000nmサイズの粒子で、タンパク質、mRNA、miRNAなどが内包されている物質です。
●細胞外小胞体・エクソソームに内包するカーゴタンパク質
疾患におけるEVの役割に関する研究が進む中で、EVが細胞間コミュニケーションに利用する内包物についての理解が非常に重要になっています。EV内包分子は、アルツハイマー病、炎症、死亡率などのバイオマーカーとして同定されています。癌細胞において、EVカーゴは腫瘍血管系の成⾧を促進し、癌関連線維芽細胞を動員し、転移性を高め、免疫検出を回避して、腫瘍形成を調節することが示されています。
治療アプリケーションにおいてEVは、特に血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)を容易に横断する標的部位への薬物送達の理想的な候補と考えられています。低分子/高分子の治療薬がEVにどれほど効率的にロードされ、これらのベクターがどれだけ効率的に生成されるかを理解することは重要な課題です。
MISEV2018ガイドラインは、EV特性評価のためのスタンダードプロトコルの一部として、細胞内サイトゾルタンパク質の検出を推奨しました。
MISEVガイドラインは、細胞内物質を内包する脂質二重層の存在を実証し、細胞断片が誤って測定される可能性を排除することを目的としています。この目的のために、細胞内サイトゾルタンパク質の測定は、ALIX(アリックス)およびSyntenin(シンテニン)を含む外部膜貫通タンパク質または脂質結合タンパク質との組み合わせが推奨されます。
ExoViewは、単一小胞レベルでの内在タンパク質と表面タンパク質の両方を測定し、それらの存在・共局在化する機能を提供します。したがって、解析された粒子はEVであることを示し、また、特定の内在タンパク質を含む小胞を定量化します。ExoViewは、EVのサイズと個数の同時測定をおこなう、強力で、且つ幅広く適用可能な研究ツールです。
エクソソーム同定・定量装置 EXOVIEW IMAGER
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ExoView EV Cargo テクニカルノート
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