
カーボンナノチューブ分光計 NanoSpectralyzer (R)
半導体SWCNT(Single Wall Carbon nanotube:単層カーボンナノチューブ)が、近赤外(NIR)の蛍光を発する点に注目し、その励起波長と蛍光波長から、(n,m)別の存在比を得る測定器です。さらに、吸光度測定も可能であるため、溶媒中でのSWCNTの分散状態の確認(蛍光/吸光の比から算出)も可能です。
NanoSpectralyzer (R) 特徴

SWCNT(Single Wall Carbon nanotube:単層カーボンナノチューブ)は、およそ直径1nm、長さ100~1000nmの六員環炭素シートを丸めたような構造を持つ、微少な筒状物質です。

SWCNTは、その筒状構造の”n:直径”と、”m:ねじれ(角度)”により、全部で数十種類存在し、ファミリーと呼ばれる3グループに分類されています。これらは、非常に小さな差ですが、その直径と角度のわずかな違いにより、金属や半導体など、非常に異なった性質を示すようになります。
ある特定(n、m)のSWCNTだけを作製する技術は確立されておらず、現時点では、どのような作製方法を用いても、複数種が混在した状態で作製されます。SWCNTの研究を行うにあたり、どのような種類が、どれくらいの比率で存在するのかを知ることは、SWCNTを利用する上で非常に重要です。
さらに、吸光度測定も可能であるため、溶媒中でのSWCNTの分散状態の確認(蛍光/吸光の比から算出)も可能です。
- SWCNT分析に特化した、世界で唯一の機械
- 近赤外(NIR)吸光も測定可能 ※オプションで可視光領域にも対応
- 起動後、すぐに使用出来る
- 市場最高感度
- 非常に早いデータ取得時間
- サンプル使用量が非常に少ない
- 小型/低消費電力/特殊な溶媒(液体窒素など)不要
特徴 仕様 NanoSpectralyzer (R) 仕様
NS1 | NS1 (可視光オプション) | |
光源 | ダイオードレーザ(3個) | |
蛍光測定レンジ | 880~1580nm | |
吸光測定レンジ | 880~1580nm | 380~1580nm |
NIR(近赤外)検出器 | InGaAs アレイ 512素子(-18℃冷却) | |
吸光測定限界(上限) | 3AU | 2.5AU |
波長分解能 | 3.5nm | 1nm |
測定可能なSWCNT直径(n) |
0.7以下~1.4nm | |
最小サンプル量 |
200μL | |
データ取得時間 | 1波長約5秒 | |
波長変更速度 | 10波長/秒(シーケンスモード時) | |
本体サイズ/重量 ※PC除く | W:318mm×D:470mm×H:165mm/18kg |
※仕様は予告なく変更される場合があります
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