Fluidan社製オンライン式レオメータ RheoStream

製品情報

Fluidan社製オンライン式レオメータ RheoStream

デンマーク・Fluidan社製RheoStream® (レオストリーム)はプロセスにて自動的にレオロジー解析を行います。インラインタイプの粘度計では把握することが困難だった試料の物性解析を可能とします。
特に塗料、インク、洗剤、石鹸、スキンケア用品、接着剤、ソース、ドレッシングなどの粘性のある非ニュートン流体の製造ラインにおいて、粘度、せん断減粘性、見かけの降伏点をリアルタイムで測定するプロセス用レオメーターです。

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オンライン式レオメータ RheoStream

・品質管理テストの「一発合格」を実現

・品質の向上

・人的労力の削減、時間の節約、生産量の改善

RheoStreamはレオロジー/粘度測定の現在の標準的な手法に代わる新しい選択肢です。インラインタイプの粘度計は非ニュートン流体について不正確かつ不十分なデータ、卓上型のレオメータであ自動制御に使用できないオフラインデータしか得られなかったこれまでのシステムに対して、RheoStreamはフルセットのリアルタイムレオロジーデータをプロセス制御システムへ直接出力することが可能です。

リアルタイムの測定により、増粘剤の追加、溶剤による希釈、その他の調整によって製造プロセスを常に評価することができます。

製品特長

出力データ

RheoStreamは測定値および解析結果を出力可能です。

①任意に設定した3 点のせん断速度における粘度 (またはせん断応力)

②代替粘度モデルパラメータ (ビンガム、ハーシェル-バルクレー、カッソンズ) を計算し、見かけの降伏点、一貫性インデックスなどのレポート(オプション)

③測定時の温度

測定方式 – Fluidanの独自技術

RheoStream®は箱型の全自動キャピラリ式レオメータです。

装置内の精密なシリンジポンプがキャピラリを通過するサンプル流量をコントロールします。

通常1～2分ごとに粘度プロファイルを測定します。サンプルは自動的に装置に取り込まれ、一連の工程にて測定が実施されます。測定が終了すると、新しいサンプルが取り込まれます。使用するサンプル量は1回5mlです。

①プロセス装置からサンプルを採取

②シリンジポンプで流量をパルス制御③

④ プレクーラー/ヒーターで測定温度を制御

⑤キャピラリー(細い管)に液体を流す

⑥パルスごとに圧力差（ΔP）を測定

⑦圧力信号を粘度値に変換

⑧ユーザーインターフェースに結果を表示

⑨使用済みのサンプルは廃棄物として回収

測定可能な粘度レンジ

RheoStreamはせん断速度1.5～1000s-1に対応し、下図の「リミット・プロット」に示す粘度範囲にて測定が可能です。例えばせん断速度10s-1において測定可能粘度範囲は40～40,000Pa･sとなります。

資料が測定可能かどうか確認するには、まず実験室用のレオメータを使用してサンプルの特性評価を行います。そして、粘度曲線を「リミット・プロット」に重ね書きします。

この例では、下記ののことが判断できます。

・サンプルはせん断減粘している

・塗料1のせん断速度は1.5～1000s-1の範囲にて測定可能

・塗料2は最大せん断速度が1～200s-1に制限

レオストリームFC リミット　プロット　粘度　mPa・s 測定対応エリア　壁面ペンキ　スプレー塗料測定グラフ

RheoStream® FC 諸元

項目

仕様

粘度レンジ

　＠ 10s-1

　＠ 100s-1

　＠1000s-1

(流動曲線の特性に依存します)

100 – 50,000 mPa∙s

10 – 5,000 mPa∙s

1 – 500 mPa∙s

精度/再現性

±2%　粘度として

データ出力

　測定頻度

　粘度

　測定温度

1～3分/回

流動曲線：1～3点測定

連続測定可能

温度

　温度制御

　測定

水冷機構

20～40℃±0.3℃

保護等級

IP65　(EN 60529:1991/A2:2013)

ノイズレベル

<41dB(A)

寸法

　本体筐体

　外部付属品含む

H x W x D = 300 x 300 x 220 mm

H x W x D = 415 x 330 x 280 mm (グランド、外部ヒートシンク、振動減衰板含む)

重量

最大15kg

材質

　本体筐体

　試料接液部

　洗浄液接液部

ステンレス、ヒートシンク：アルミ

SUS 316、PTFE、ナイロン12、ホウケイ酸ガラス、PEEK

可動部シール材：FKM(オプション：FFKM)　非可動部シール材：FKM　廃液管：PE

POM-C

消耗品

　機器立ち上げ時

　試料測定

　冷却水

　洗浄液

機器洗浄用15-20ml

≦5ml/回

2～5l/h (循環可能)

≦500ml/回

試料に許容できる粒子

直径200µm以下

低濃度であれば1000µmまで対応可能

認証・規格

– EU machinery directive (MD – 2006/42/EC)

– EMC directive (2014/30/EU)

– RoHS directive (2011/65/EU)

RheoStream®FC – 設置に関する事項

項目		事項
配置関係		試料導入用チューブ長：最大140mm サンプル注入口はプロセス接続部から水平および垂直方向に± 30 mm の位置に設置してください現場における作業のため、装置前面に1 mの空間を確保してください
設置方法		防振ベースに適合するM6ネジ付きステンレス溶接プレート付属適切なスタンション等をご用意ください
接続	試料	独自仕様溶接フィッティングおよび垂直設置用銅ワッシャ付プロセス接続バルブ 0～3barg プロセス接続部において(粘度による)。
	洗浄液	洗浄液が溶剤ベースまたは添加剤を含む場合：「Solvent IN」へ接続： 1 ～ 3 bargにて供給、プッシュイン式取付金具 Ø4 mm 洗浄液が水ベースの場合（溶剤または添加剤を除く）：「Water IN」（冷却水と同じ）へ接続：1～6bargにて供給、プッシュイン式取付金具 Ø6 mm
	冷却水	「Water IN」に接続します： 1～6bargにて供給、プッシュイン式接続 Ø6 mm
	排水	サンプル/洗浄液および冷却水のための廃液回収システムが必須
電源		24V DC 10A
温度　周囲温度　導入試料温度　冷却水温度　洗浄水温度		15-40℃ 15-50℃ 5-20℃ 5-20℃
通信		Ethernet RJ-45接続を介してインターネットブラウザが動作するあらゆるシステムと通信可能 Ethernetケーブルを経由したPC/タブレットにてWebGUI表示イーサネット上のOPC-UAまたはアナログ/デジタル通信にてPLCを介してを工場制御システムに接続し自動化させることが可能 IoT：リモートでトラブルシューティングやサポートを行うにはインターネット接続が必要（携帯電話などによるインターネット接続など）